免疫力を高めるための自律神経ケア法
2020年04月09日
ストレスを解消して免疫力アップ
現代はストレス社会。あらゆるストレスに対して、自律神経は体を守ろうとして向かっていきます。そして、ストレスが強いほど、また、たまっているほど交感神経が過剰に優位になり、自律神経のバランスは崩れていくのです。
ストレス耐性には個人差があり、同じ刺激を受けても、ストレスを強く感じる人とあまり感じない人がいます。物事を前向きに考えるプラス思考の人のほうが、ストレスには強いので、できるだけプラス思考を心がけましょう。
ただ、ストレス状態が長く続き、交感神経の緊張が続いてしまうと、白血球に影響してリンパ球が減ってしまうので「免疫力」は低下します。
しかし、心も体も緊張しきって、プラス思考どころではない場合も。ストレスがたまっていると感じたら、自分なりの解消法を工夫すると同時に心がけたいのが、自律神経のバランスを整えてストレスに負けない体をつくることです。
心身をときほぐすイメージトレーニング
心身症の治療などにも広く使われる治療法に、自律訓練法があります。意識するだけで副交感神経を優位にして自律神経のバランスを整えるというものです。
本格的に行うには、専門家の指導が必要ですが、簡単なイメージトレーニング法なら自宅でも可能です。最も大事なのは、静かで落ち着いた環境です。
自宅でできるイメージトレーニング法
ステップ1:お風呂でリラックス
まず最初に、ぬるめのお風呂にゆっくりつかりましょう。好きな香りの入浴剤やアロマオイルを入れれば、さらい効果が高まります。
ステップ2:静かな部屋でゆったり呼吸
次に、部屋のドアを閉めて外界を遮断し、間接照明にしてアロマやお香をたきます。座り心地のよい椅子、ゆったりとした服装も大事です。素足を床にピッタリつけて目を閉じましょう。
自分の呼吸を意識しながら、ゆっくりと深呼吸します。吸気中に漂うよい香りを鼻からゆっくり吸い込んで、細く長くゆっくると吐き出します。大地の気を吸い取り、邪気を吐き出すイメージです。
ステップ3:顔面に意識を集中して深呼吸
息を吐く時に長くゆっくり吐き出すように深呼吸します。自分の顔面の皮膚や筋肉に意識を集中します。緊張している部分を感じたら、その緊張がほぐれていく様子をイメージします。
呼気とともに邪気が出ていき、吸い込んだアロマやお香の気が体の隅々まで吸収されるイメージで行います。
ステップ4:リラックスの波を全身に広げていく
顔面がリラックスできたら、全身へと広げていきます。体のなかの緊張感や違和感があるところとを順に探り、緊張が和らいでいくのをイメージします。緊張していた部分を縛っていたローブがほどけていくというイメージです。
母親の胎内や腕のなか、または好きな場所をイメージし、その色、におい、音、雰囲気を細かく頭に描き、暖かな光に包まれるようなリラックス感を味わいながら、数分間過ごしましょう。