免疫力を高めたいなら3食規則正しく食べましょう
2020年04月16日
規則正しく食べて免疫力アップ
現代人はなにかと忙しく、食事の時間や回数が不規則になりがちですが、食事は1日3回、決まった時間に食べることが免疫力アップには重要です。
私たちの体にはおおまかな時を刻む時計のようなものがあり、それが昼と夜のリズムをつくり出しています。これを体内時計といいますが、不規則な生活を続けると、体内時計に狂いが生じ、免疫系に深刻な影響をもたらすと考えられています。
食事はこの生体リズムをリセットするのに大きな役割を果たします。特に朝食には自律神経のスイッチを切り替えるだけではなく、排便のリズムを整えるという働きもあります。
規則正しい食事で自律神経をリセット
食事には必要な栄養素を補給する意味もありますが、自律神経の働きに大きく関与しています。
自律神経とは心臓の鼓動や、血液循環、体温調節など、生きるために必要な働きをコントロールする神経で、体を活動モードに導く交感神経と、安静モードに導く副交感神経の2つがバランスをとり合って働いています。
自律神経は消化器系、循環器系、精神面などをコントロールしていますが、免疫系の中心的な役割を果たすリンパ球と顆粒球も自律神経の影響を大きくうけます。交感神経と副交感神経のバランスがよいと免疫力は高まるのです。
自律神経は昼は活動モード(交感神経優位)、夜は安静モード(副交感神経優位)になるのが基本で、現代人はこの自律神経バランスが崩れている人が多く、多くの不調の原因になっていると考えられています。
食事をとると交感神経が優位になり、食後は副交感神経が優位になるため、規則正しい食事は生体リズムをリードする効果があります。朝食をとることで身体はしっかり目覚めて、夜の間に下がっていた体温が徐々に上昇し、交換神経へとうまくスイッチを切り替えることができます。
免疫力アップのポイントは朝食
腸内に便がたまると白血球の働きが鈍り、免疫力が低下するため、便秘は大敵です。食べ物が胃に入ると、その刺激が脳へと伝わり、脳が腸に便を出すように指令を送ります。これを排便反射といいます。
また、食後は副交感神経が優位になり、腸の蠕動(ぜんどう)が活発になるため、排便が促されます。つまり、食後は排便のチャンスです。
とくに朝は最も排便反射が強く起こるので、便秘を予防・解消するためには、朝食をとることが大切です。
免役の活性化には自律神経のバランスがとれていること、そして善玉菌優位の腸内環境であることが欠かせません。まさに朝食は1日の免役バランスを整え、理想的な体内環境にしてくれる最大のチャンスです。
朝食と排便、この2つを習慣づけることで、自律神経や腸内環境のバランスをしっかり保つことができるというわけです。
<朝食効果のまとめ>
・生活リズムができる
自律神経を整えるために朝食は重要なアクション。免疫力を高めるための第一歩となる。
・排便の習慣ができる
朝食をとることによって、胃や腸が刺激を受け、お通じが良くなる。
・体が目覚める
エネルギーが最も枯渇している朝に食べることで体温を上げ、体を活動モードにしてくれる。
・脳が活性化する
就寝中に失われたブドウ糖(脳の主なエネルギー源)をチャージすることができる。