体の冷えを追い出して免疫力を上げる
2020年04月02日
低体温は免役力低下の原因
常に体温が低い低体温症の人は、病気にかかりやすいといわれています。
体が冷えると血管が収縮して血行が悪くなるため、末梢血管まで血液が行き渡りません。体のすみずみまで栄養や酸素が運ばれないと、細胞の新陳代謝が悪くなり、免疫細胞の機能低下や老化を招きやすくなるのです。
もともと樹状細胞やリンパ球などの免疫細胞は、温かいところのほうが活発に働きます。しかも、冷えていると樹状細胞は血管やリンパ管の中を移動しにくくなります。
外敵を見つけても、抗原提示をして攻撃指令を出す反応が遅くなり、外敵の侵入や増殖を許してしまうわけです。
体の冷えは、運動不足や食事の偏り、ホルモンや自律神経の乱れ、動脈硬化などによって起こります。ストレスも交感神経を刺激し、血管を収縮させて冷えを促すので要注意です。
体を温めて免疫力アップ
冷えを追い出すには、体を温めて血液循環をよくすることです。体を温めるには、体の外側から温める方法と内側から温める方法があります。
外側からは、ぬるめの湯で入浴する、足湯をする、サウナに入る、手や足のマッサージをする、ツボを刺激するなどが効果的です。
体の内側から温めるには、まず飲食物が有効です。バランスのとれた食事をとること、とくにタンパク質は不足しないようにしましょう。
青魚やしそ油などに多く含まれるEPA、DHA、α-リノレン酸などn-3系の脂肪酸は、血液をサラサラにする働きがあります。適度な運動も体温を上げてくれます。
体を冷やさないことも大切です。冬の外出時は、首まわりを保湿し、防止や手袋、靴下などで熱を逃さないように気をつけましょう。夏の冷房対策には、腹巻きがおすすめです。
・きつすぎる下着 ・極端な食事制限 ・シャワーのみの使用 ・不規則な生活習慣 ・ストレス、なども冷えを呼ぶ要因になりますので注意が必要です。
気づかない冷えに注意!
冷えが関係している可能性のある症状として次のようなようなものがあります。
- 便秘
- 肌荒れ
- 頭痛、めまい
- 生理痛・生理不順
- 気力減退
- 白髪
- むくみ
- 肩こり、腰痛
- 肥満
- 疲労感
体から冷えを追い出すコツ
温める工夫
- ぬるめのお湯で入浴
- バケツで足湯
- サウナ(体への負担のすくないスチームサウナがおすすめ)
- 湯たんぽ、ホットパックの利用
- 適度な運動
- 手足のマッサージ
- ツボ刺激
- 血行をよくする食品
- 温かい飲み物
冷やさない工夫
- 氷菓や清涼飲料はとりすぎない
- 腹巻きで夏場の冷房対策
- 冬の外出時は首まわりを保湿
- 帽子、手袋、靴下で体の末端部を保温
- 保湿下着で熱を逃さない