活性酸素を除去し免疫力を強化する食材
2021年05月18日
さけ(鮭)
さけの赤い色素はアスタキサンチンというカロテノイドの一種です。
アスタキサンチンはビタミンEの数百倍の強力な抗酸化力を持つ成分で、活性酸素を強力に消去します。
植物や微生物が活性酸素から身を守るためにつくり出した色素成分が、さけの体に蓄積していったものです。
さけにはn-3系脂肪酸のEPAやDHAが豊富に含まれているため、アレルギーや生活習慣病の予防・改善効果も期待できます。
魚の油は酸化しやすいので、抗酸化物質が豊富な野菜を組み合わせて摂るのがおすすめです。
えび
えびに含まれるアスタキサンチンやキチン質が免役機能を高めてくれます。
なお、免疫力を高めるためには殻ごと食べるのがおすすめです。
えびには細胞の酸化を防ぐビタミンEや、ビタミンEの数百倍もの抗酸化力をもつといわれるアスタキサンチンが含まれます。
また、カルシウムや鉄など、免役細胞の合成を促す働きをするミネラルも豊富です。
えびの殻には食物繊維の一種であるキチン質が含まれています。キチン質にはアレルギーや生活習慣病を予防するなど、免疫機能を高める働きがあるといわれています。
殻にはアスタキサンチンも豊富なので、殻ごと食べられる桜えびはとくにおすすめです。
いか・たこ
いかやたこには、タウリンというアミノ酸の一種が含まれています。
タウリンは栄養ドリンクに含まれていることからも疲労回復によい栄養素として知られていますが、これは、タウリンに栄養素の代謝を行う臓器である肝臓の機能を強化する働きがあるからです。
また、タウリンには抗酸化作用があるため、細胞の酸化を防いで免疫力を高める働きも期待できます。
このほか、血液中のコレステロールを下げて動脈硬化を予防したり、血圧を正常に保つ働きもあります。
ハーブ・スパイス
ハーブやスパイスの香りや色の成分には、強力な抗酸化作用で免疫力をサポートする効果があります。
代表的なものに、カレー粉に含まれる黄色い色素であるクルクミン(ターメリック)、唐辛子の辛味成分であるカプサイシン、しょうがの香りと辛味成分であるショウガオール、バジルやしそに含まれる苦味成分であるテルペンなどがあります。
粉末のものは気軽に使えるので、さまざまなハープ&スパイスを毎日の食事に上手に取り入れましょう。