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糖質のとりすぎは免疫力を低下させる

糖質のとりすぎは免疫系に悪影響

肥満は生活習慣病の引き金になり、免疫系の機能に悪影響を及ぼしますので、免疫力を高めたいのであれば、肥満は避けたいところです。

 

肥満を解消するためには、肉や揚げ物など脂肪の多いものを控えなければ・・・、と考える人が多いようです。

 

しかし、脂肪よりも糖質を控えるほうが、減量効果が高いということは、意外に知られていません。

 

ご飯、パン、めん類などの主食や、芋類、果物、砂糖などに含まれる糖質を摂りすぎると、血糖値が急激に上がります。

 

すると、血糖値が急激に上がります。そして次に、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが大量に分泌されます。

インスリンは別名「肥満ホルモン」

インスリンは、余った糖を体脂肪として身体に蓄える働きがあるため、肥満気味な人は極力分泌を抑えたいホルモンです。

 

糖質は最もエネルギーになりやすい栄養素なので優先的に燃焼されるため、糖質をとりすぎていると、体に蓄積されている脂肪の燃焼が後回しになり、減量しにくくなります。

 

また、血糖値を乱高下させると自律神経が不安定になり、免疫力を低下させる原因になるので注意が必要です。

吸収されやすい糖質に注意

・単糖類・・・果物やはちみつなどに含まれるブドウ糖や果糖などで、最も吸収されやすい糖質類です。

 

・二糖類・・・砂糖に含まれるショ糖や、牛乳に含まれる乳糖などが二糖類に分類されます。

 

・多糖類・・・穀類や芋類などに含まれるデンプンなどが多糖類に分類されます。

血糖値を上げない食べ方

糖が吸収されやすい食べ方

ご飯がたっぷりで、野菜が少なめの食事メニューは、血糖値が急上昇しインスリンが大量に分泌されます。血糖の乱高下は肥満や糖尿病、自律神経の不調を招く原因にもなります。

 

糖が吸収されにくい食べ方

食物繊維を含む野菜を最初に食べると、血糖値の急上昇が抑えられ、インスリンの分泌が少なくなります。これが俗に言う「ベジファースト」という食べ方です。食べる順番を変えるだけで糖の吸収を抑えられ、ご飯のドカ食いも妨げます。

糖化を防げば免疫力もアップする

私たちの体のほとんどはタンパク質でできていますが、体に余分な糖が多いと、糖とタンパク質が結びついてAGE(糖化最終生成物)と呼ばれる細胞の老化を促進する物質がつくられます。これを「糖化」といいます。

 

活性酸素による細胞の「酸化」は、細胞に一時的にナイフで傷をつけるようなものですが、「糖化」は細胞にナイフをずっと刺しているようなもので、たえず活性酸素を出し続けているような状態です。

 

酸化と糖化は常に影響し合っているので、酸化を防ぐと同時に糖化を防ぐと免疫力が高まります。

 

糖化を防ぐためには、糖質をとりすぎないことが大切です。

 

また、糖質の消化・吸収を遅らせ、血糖値の急上昇を防ぐ働きのある食物繊維をたっぷりとり入れることもポイントの一つになります。