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NK(ナチュラルキラー)細胞について

自然免疫に関わっているNK細胞

NKとはナチュラルキラーの頭文字のNとKをとったものです。つまりナチュラルに(何もしなくても)相手を殺すことができる細胞という意味です。ただし、NK細胞は自分の同僚は殺しません。

 

NK細胞は、独自に血管内外を巡回し、病原体やガン細胞などをみつけるとヘルパーT細胞の指令なしに相手を攻撃しますので、NK細胞はリンパ球としては例外的に、獲得免疫ではなく自然免疫に関わっていることになります。

 

自分と同じ目印(MHCとよばれる一群の細胞表面にあるタンパク質)を持つ細胞と接触すると、「殺してはいけない」というネガティブな情報が細胞内に入り、殺せなくなるのです。

 

殺せるのは、その目印を失った細胞だけで、ガン細胞がその例です(正確に言うと、すべてのガン細胞ではなく、MHCを失ったガン細胞です。ガン細胞はしばしばMHCの発現が低くなったり失われたりします)。

 

そのような細胞に出会うと、活性化シグナルが細胞内に入り、自分の細胞内にある顆粒の中身を放出して相手の細胞を殺します。

 

じつは、生体の中では毎日何千個というガン細胞ができていますが、これをモグラ叩きのように見つけては殺すという作用をしている細胞のひとつがNK細胞と考えられています。

 

余談ですが、ストレスによってNK細胞の数は大きく減ってしまいます。ストレスが多いとガンになりやすいというのは、ひとつにはこのようなことが原因なのかもしれません。