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免疫力を高めるなら禁煙してお酒は適量にしましょう

タバコは免疫機能の最大の敵

国際がん研究機関によると、喫煙は口腔、喉頭、肺、食道、胃、膵臓、腎臓、膀胱、子宮頸部などについて発ガン性ありと判定されています。

 

タバコの煙に含まれるニコチンやタール、一酸化炭素などは発ガン物質であるだけでなく、免疫系のバランスをくずすことも徐々に明らかになってきました。

 

たばこの煙は、樹状細胞の機能を抑制するといわれます。ガン細胞を発見しても、樹状細胞からヘルパーT細胞に攻撃命令が正しく出せなければ、キラーT細胞も活性化しません。B細胞を活性化してアレルギーや自己免疫疾患を招く可能性もあります。

 

肺胞の中にいる樹状細胞の仲間の肺胞マクロファージは、たばこの煙によって錆びると、発ガン物質と戦うどころか、逆に肺ガンをつくる方へと働いてしまいます。ガン細胞を素通りさせてしまうだけでなく、ガンそのものをつくってしまうので、タバコは免疫機能にとって、最大の敵と言えるでしょう。

 

また、タバコの煙に含まれる発ガン物質は、口、のど、肺はもちろん、唾液などを通して食道や胃、腸など消化器系、血液を通して肝臓や腎臓など、あらゆる臓器の組織を傷つけます。体内の機能が低下すれば、免疫力はさらに低下することになってしまいます。

周囲を巻き込む受動喫煙の害

タバコの煙には、喫煙者が口から吸い込む主流煙と、火のついた部分から発生する副流煙があり、有害物質は主流煙よりも副流煙のほに多く含まれています。しかも、喫煙者はフィルターを通して煙を吸い込むのに対して、受動喫煙者は煙を直接吸い込みます。

 

受動喫煙に長年さらされていると、発ガンに加え、心筋梗塞のリスクが高まることも明らかになっています。喫煙者は、家族や同僚など、周囲の人の健康のためにも禁煙を実行しましょう。

 

副流煙に多く含まれる有害物質と影響

タール・・・ベンゾピレン、アミン類など数多くの発ガン物質が含まれています。肺から取り込まれて血流にのって全身を巡ってしまい、肺ガン・喉頭ガン・胃ガン・肝臓ガンなどの原因になります。

 

ニコチン・・・ニコチンが変化してできる発ガン物質ジメチルニトロサミンは非常に拡散力が強く、驚異心象、心筋梗塞、認知症などの原因になります。

 

アンモニア・・・強い刺激性があり、気管の炎症を招き、ぜんそく発作の引き金になり、慢性閉塞性肺疾患の原因になります。

 

一酸化炭素・・・赤血球のヘモグロビンと結合し、組織に酸素を運ぶのを妨げ、体を酸欠状態にし、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、認知症などの原因になります。

免疫低下を防ぐためアルコールは適量に

お酒は昔から、百薬の長といわれてきたように、気持ちをリラックスさせる、食欲を増すなど、さまざまな効用があります。また、お酒を飲めば血行がよくなって代謝がよくなります。

 

適量のアルコールが善玉コレステロールを増やし、心筋梗塞などの予防に役立つこともわかってきました。また、赤ワインにに含まれるポリフェノールは抗酸化物質で、悪玉コレステロールを抑え、動脈硬化を予防する効果が、ビールには赤血球の膜をやわらかくして、血流を改善する効果があります。

 

ただし、アルコールは基本的に、樹状細胞やマクロファージ、リンパ球、顆粒球など免疫細胞の機能を弱め、数を減らすことがわかっていますので、アルコールは免疫機能にとっては、あまり好ましくないといえるのです。

 

免疫力を低下させないためにも、アルコールは適量を守ることが肝心です。週に2日は休肝日を設け、肝臓をいたわりましょう。

 

樹状細胞の老化は、脂肪肝があると進みやすいことがわかっています。お酒の飲みすぎだけでなく、食べすぎにも注意が必要です。とくに糖質を摂りすぎないよう、気をつけてください。

アルコールの1日の適量の目安

アルコールの1日の適量は、純アルコール量で約20g程度とされています。各種アルコールで換算すると、おおよそ以下の量になります。

 

ビール・・・中ビン(ロング缶)1本

焼酎・・・35度で1/2合

ワイン・・・グラス2杯

日本酒・・・1合

ウィスキー、ブランデー・・・ダブル1杯