水分不足は免疫細胞の働きを悪くする
2020年06月26日
上手に水分を補給して免疫細胞を活性化
人間の体の約60%は水分でできています。
血液も約50%は水分ですので、水分は必要不可欠なものです。
大量の汗をかいたり、冷えて利尿作用が強まったときなどは、体内の水分が不足がちになってしまいます。
体内の水分が不足して脱水状態になると、血液中の水分も不足し血液が濃縮されて循環不全を起こしてしまいます。
血液循環が悪いと、体のすみずみまで栄養や酸素が行き渡らず、細胞の新陳代謝が悪くなるので、免疫細胞の機能低下を招きやすくなるのです。
また、血液循環が悪いと冷えにつながるので、樹状細胞などの免疫細胞の働きそのものも阻害されます。
水分不足は、便秘を悪化させる要因にもなります。
便秘が続くと腸内に活性酸素が増え、樹状細胞などの免疫細胞の酸化を招くことになりかねません。
水分補給で血液の濃縮予防
成人の場合、汗や尿、便、呼吸などで失う水分は1日に約2.5リットル。
摂取する水分と排泄される水分は、生体機能維持のためバランスがとられていなくてはなりませんから、1日約2.5リットルの水分を摂取する必要があります。
そのうち約0.3リットルは、タンパク質や炭水化物などの代謝により、体内でつくられます。
食事から約1リットル摂取するので、残りの約1.5リットルを飲み物からとることになります。
飲み物で一番おすすめなのは「水」
砂糖を多く含むものは吸収までに時間がかかります。
カフェインを多く含むものは尿の量を増やし体内の水分を排泄してしまうので、水分補給という意味では適しません。
のどの渇きは、脱水症状が進んでいるサインです。
のどの渇きを感じる前の水分補給を習慣にしたいものです。
コップ1杯くらい(約200ml)程度を1日数回、こまめな水分補給で血液の濃縮を防ぎ、免疫力を高めましょう。
水分補給のベストポイント
起床時・・・睡眠中に濃縮された血液を正常に戻し、便秘解消にも有効です。
食事前・・・胃腸の働きを整え、満腹中枢を刺激しやすくするので、過食の防止にも役立ちます。
入浴時・・・汗をかいて不足する水分を補うため、入浴の前後に水を飲みましょう。
就寝前・・・睡眠中は水分補給ができず、血液濃度が高まるので、就寝前には必ずコップ1杯の水を飲むようにしましょう。
プラスする水分補給ポイント
運動時・・・汗や呼吸によって急速に水分が失われるので、運動の前後と運動中には必ず水分を補給するようにしましょう。
飲酒時・・・アルコールには強い利尿作用があるので、アルコールと同量程度の水を飲むようにしましょう。
暑い日/夏熱時・・・汗や呼吸から失われる水分が多いので、こまめな水分補給を心がけましょう。