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冷え性の重大な問題点

身体全体の血流が低下する冷え性

「冷え性」の最大の問題点は、その素因となる心身の不調をさらに悪化させる、という点にあります。

 

「冷え性」はからだが「冷え」を防ぐために自律神経が緊張を起こして抹消の毛細血管を収縮させ、血流を抑えてしまいます。だから「冷え性」の方は実際に手先足先が冷たくなるのですね。

 

この結果、身体全体の血流が低下し、からだの各細胞への栄養補給量が下がります。こうして代謝量は下がり、内蔵の働きは低下し、免疫知るテムや内分泌システムも稼働力が低下してしまいます。

 

この一連の機能低下は低下、当然ながら心身の不調を増長します。そしてからだの機能低下はさらなる「冷え」を呼び込むことになるのです。この負のスパイラルが「冷え性」の特徴です。

 

体温が1℃下がると・・・
免疫力は30%低下
基礎代謝は12%低下
体内酵素の働きは50%低下します。

冷えへの直接的な対処療法は「温める」

「冷え性」は、からだが冷えているとういう意識が出発点ですから、対処療法としてまずからだを温めてあげることです。からだを動かし(運動)、表面に熱を与え(暖房・温風・摩擦・温浴)、温かいものを口にすること(食事)が必要です。このようにして「冷えている」という意識を変えることです。

 

ただし、食事に関してはちょっと注意が必要です。というのはからだは冷え対策として機能を低下させていますから、胃腸や肝臓・膵臓等の消化器は活発に動きません。こうした不活発ないちょうへたくさんの食べ物を流し込んでも消化量は増えず、未消化状態の食物が胃腸を痛めることがあります。「冷え性」が「食欲不振」や「消化不良」を伴うことが多いのはこのためです。

 

経口でからだに「温め感」を与えるなら、あまり消化器に負担にならないお茶や味噌汁などの飲料がベターですね。

 

体温が1℃上がると・・・
免疫力は5~6倍アップ
基礎代謝は12%アップ
体内酵素の働きもスムーズになります。