お弁当のメインは「おむすび」
2020年05月27日
遠足のお弁当の思い出
私が子供の時の遠足と言えば「お弁当」と「おやつ」でした。
「おやつ」は金額の上限が決められたなか範囲内で自分で選べる楽しみがありました。また「お弁当」は親が何を詰めてくれたか、お昼に開けるまでわからない、ワクワクする心持でした。
お弁当のメインは小中学校の合わせて9年間、変わらず「おむすび」でした。最初の頃は入っていて当たり前の「おむすび」よりも他の「おかず」に目が行き、卵焼き、ウィンナー、きんぴら、ポテトサラダ等の定番が入っているとわかっていても、ふたを開けるときの気持ちは格別でした。
しかしながら、小学校の高学年になると、お弁当の楽しみは「おむすび」に移りました。学校給食がずっとパン食だったせいで、お昼にごはんが食べられるのがうれしかったのでしょうか、「おむすび」だけを食べて、おかずを残したこともありました。
お弁当の「おむすび」は小学校3年生までは3つ、それ以降は4つになりました。「おむすび」のサイズもだんだん大きくなって、最後は野球の軟球くらいの大きさになりました。片手で持てなくて両手で支えるように食べた記憶があります。
我が家の「おむすび」は完全に海苔で包まれるので、真っ黒です。最初の一つにかぶりつくと、海苔の香りと共に、塩と具材の味が口中に広がります。
食中毒への不安からか、メイン具材以外に必ず小さな梅干しが一緒に包まれていました。子供には梅干しはつらいので、最初の一噛みの後、中から梅干しだけを取り除いて食べていました。
結婚して子供ができた後、(離婚するまで)子供のお弁当は私の担当でした。定番の「おむすび」は渾身の力作だと思っていました。
その後、成人した子供たちから「父ちゃんのおにぎりは、大きすぎて食べるのが大変だった」という話をきかされて、そうか、大きければよいというものではないんだと思い知らされました。