バクテロイデスとは
2021年10月04日
別名 | なし |
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学名 | Bacteroides |
分類 | バクテロイデス門 |
形状 | 桿菌 |
バクテロイデスの特徴
バクテロイデスは、善玉菌寄りの日和見菌です。
バクテロイデスには複数の種類がありますが、ここではひとまとめに取り上げます。
バクテロイデスの特徴は「短鎖脂肪酸」を作り出すことにあります。
短鎖脂肪酸は腸にプラスの働きをする物質で、腸の働きをよくしたり、腸管壁を強固にしたり、水やミネラルの吸収を高めたりしてくれます。
また、近年の研究では筋肉や肝臓、腎臓などを活性化することも明らかになっており、肥満を防止する働きがあります。
短鎖脂肪酸が血流にのって全身に運ばれると、脂肪細胞はそれ以上は栄養分を取ろうとはしなくなるのです。
バクテロイデスのエサとなるのは食物繊維。
便通をよくするといわれている食物繊維ですが、バクテロイデスを養うものでもあるのです。
バクテロイデスの特徴を一言でいうと、「腸内細菌の約7割を占める常在菌でヤセ菌として期待される」。
バクテロイデスの役割
バクテロイデスは、腸内の常在菌としては最も数が多く、シェアはおよそ7割です。
体力が落ちているときは大量に増殖して問題を引き起こすこともあります。
この菌が作る有害物質はアンモニアや硫化水素などで、これらは口臭や大衆などの原因になります。
バクテロイデスは悪玉菌に見られがちですが、基本的には便秘や病気の原因にはなりません。
糖を発酵して酢酸や乳酸などをつくり、免疫向上に役に立っているのです。
近年、バクテロイデスの仲間として「クリステンセネラセエ」という菌が確認されました。
クリステンセネラセエはBMI(肥満の国際基準)の低い人の腸に多く見られ、ヤセ菌として肥満を抑える働きが期待されています。
バクテロイデスは高食物繊維に加え、低糖質・低脂肪を好みますので、そうしたライフスタイルを過ごす人の腸内ではせっせと働いて、スリムな体型にしてくれるのです。