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腸内環境の改善に役立つオリゴ糖

食物繊維の働きや効果についてはすでにご説明しましたが、プレバイオティクスにはもう一つ、オリゴ糖があります。

 

このページでは、オリゴ糖と腸内細菌の関係について解説させていただきますので、腸内環境を整える参考にしてください。

ビフィズス菌のエサになるオリゴ糖

オリゴ糖とは、人間の腸内で消化しにくい食品成分(難消化性成分)のことです。

 

腸内でビフィズス菌のエサになることでその増殖を促し、腸内環境の改善に役立ちます。

 

オリゴ糖の「オリゴ」とは、ギリシャ語で「少ない」の意味ですが、厳密に言えば砂糖や麦芽糖、乳糖もオリゴ糖の仲間になります。

 

しかし、砂糖とオリゴ糖では、摂取したあとの体内の反応の仕方が大きく異なっています。

 

砂糖は他の食品と同様、小腸で吸収されて活動エネルギーに変わりますが、オリゴ糖は人の消化酵素ではほとんど分解できないため、そのまま大腸まで到達します。

 

そして、人間のエネルギーにならない代わりに、腸内のビフィズス菌のエサになるのです。

 

腸内のビフィズス菌が増えると、腸内環境がよくなり、便秘や下痢などが改善され、腸の病気の予防につながります。

オリゴ糖と食物繊維との違い

食物繊維も小腸で消化されずに大腸まで運ばれていきますが、便になって排泄されるだけで菌のエサにはなりません。

 

便の排泄を促すことで腸内環境が改善される食物繊維に対し、オリゴ糖は善玉菌であるビフィズス菌自身が増えていくわけです。

 

同じ腸内環境に好影響を与える食物繊維とオリゴ糖でも、大きな違いがあることを理解してください。

腸内環境改善に役立つオリゴ糖

ビフィズス菌はオリゴ糖をエサにすることで増殖していくだけでなく、代謝産物として乳酸や酢酸などの有機物を生成します。

 

この乳酸や酢酸の生成が増えると腸内は酸性になり、アルカリ性の環境を好む大腸菌やウェルシュ菌などの増殖を抑えます。

 

また、生成された乳酸や酢酸の刺激で腸の蠕動が活発になり、便通も促されますから、これらの相乗作用で腸内フローラが改善され、次第にお腹の調子が良くなっていくと考えられます。

血糖値上昇を抑えるオリゴ糖

オリゴ糖の甘みは砂糖の60~70%と控えめです。食物繊維と同様、小腸で消化されにくい成分であることから血糖値の上昇を抑え、糖尿病の予防や改善に適した性質を持っています。

低カロリーのオリゴ糖

このほかにも、1gあたり約2キロカロリーと砂糖の半分のカロリーしかないことから、肥満が気になる人のダイエット食材としても効果が期待できます。

 

「体に吸収されないのだからゼロカロリーでは?」と思った人もいるかもしれませんが、オリゴ糖を食べたビフィズス菌の生成する乳酸や酢酸が体内に吸収され、エネルギーに変わるため、カロリー自体は発生します。

 

低カロリーだからといって摂りすぎてしまえば体に良くないことは言うまでもありません。

オリゴ糖は摂りづらい

オリゴ糖を効果的に摂るには何を食べればよいのでしょうか?

 

オリゴ糖はゴボウ、タマネギ、アスパラガス、乳製品、大豆(きな粉、味噌)、甜菜(砂糖大根)などの食品にも含まれますが、その量はわずかでしかありません。

 

腸内環境の改善を目的にした場合、こうした食品を原料にして作られたサプリメント・健康食品(特定保健用食品)から摂ることがおすすめです。

 

様々な種類のオリゴ糖が売られていますが、腸内フローラに好影響を与えるという点では、どれも同じような効果が期待できるでしょう。

 

善玉菌の多数を占めるビフィズス菌を増やし、維持するには、オリゴ糖を日常的に摂取することが必要なのです。