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鍋大国日本の鍋料理 その2

寄せ鍋

寄せ鍋(よせなべ)は、汁を入れた鍋に野菜や魚介類など様々な材料を入れて煮込みますが、地方ごとに出汁や具材が異なり、いろいろな種類があります。

 

各地方の産物が入ることで特色がでるのが寄せ鍋です。出汁は、かつお・昆布・キノコ・貝類などでとり、味付けは、塩・しょうゆ・酒・味噌(赤だし、白味噌)などが一般的です。

 

具材は、白菜や葱などの野菜類、大豆製品(厚揚げ、焼き豆腐、揚げ)、練り物類(はんぺん、ちくわ、かまぼこ)、海老や魚、貝などの魚介類、肉類(牛、鳥、豚)、つみれ(鶏肉、いわしなど)、キノコ類、玉子焼きなど、ほとんど何でもありといってよいのです。

 

鍋のルーツには肉系のマタギ鍋、魚系の漁師鍋がありますが、寄せ鍋はそこから進化したものといえるでしょう。具材、出汁、味付けまで何でもありで、鍋の基本形といえます。

 

様々な具材から出た残り汁に、その味にマッチした麺類(うどんやラーメン)やご飯を入れて「しめ」とする楽しみは、寄せ鍋に限らず鍋のもうひとつの定番となりました。