腸内フローラを荒らす要因
2020年07月15日
腸内フローラを荒らす薬
”自分を守る力”は日頃から腸内フローラを手入れし、腸内細菌たちを元気にする習慣を作ることで、育てられると考えていますが、この”自分を守る力”の足を引っ張るネガティブ要因もあります。
腸内フローラを豊かに保ち、活性させ続けるための最大の障害がお薬です。抗生物質が腸内細菌に壊滅的なダメージを与えることは、みなさんご存知ですね。抗生物質は、腸内細菌の多くを(善玉菌悪玉菌関係なく)無差別に殺してしまいます。
また、血圧降下剤も、胃腸薬も、風邪薬も、下剤も、睡眠導入剤も、アレルギー治療薬も、あらゆる内服薬は、腸内細菌の敵です。
抗生物質のように細菌の殺戮を目指す薬品でなくても、それらは腸内細菌の活動を弱め、そのような薬物によって化学変化したタンパク質や脂肪や糖質を好む有害細菌の繁殖を招きます。
年齢が進むと、複数の不具合がからだに同時並行的に発生し、それが薬物の量を増やします。しかし、されらの薬物のうち、本当に必要なものはなにか、必要な量はどれくらいなのか、定かではないケースも多いのではないでしょうか。
お薬を勝手に減らすと、処方している医師は厳しく咎めます。でも、多くの薬はなくても済ませられる可能性もあります。
今回の新型コロナウイルスが、様々な持病をお持ちの方に特に重篤になるケースが多かったのは、(医療関係者はそうは言えませんが)薬物によって腸内フローラがダメージをうけていて、免疫活性がうまくいかない、ということも大きな要因であった気がしてならないのです。
常在菌を荒らす過度な消毒・除菌
新型コロナウイルスで非常事態宣言が出ている状況では、なかなか納得は得られないと思いますが、鎮静後に腸内フローラを含めてからだの常在菌を復活させるためには、消毒・殺菌・除菌は、その頻度を下げた方がよいと思います。
適度にいろいろな菌を身体にまといつかせ、ある程度、自分が持っている常在菌と対話させておく方が、常在菌の訓練になります。
アレルギー反応とは、この常在菌の訓練不足が原因でもあるのですから。