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断食により腸内環境が悪化する

断食すると悪玉菌が増える

断食により悪玉菌が増えた腸

「プチ断食」、「1日1食」などの健康法が流行っているようですが、果たして断食は腸によいのでしょうか?

 

腸の健康から言えば、「断食は腸に悪い」といえるでしょう。

 

食事を摂らない時間が長くなると、腸の粘膜にびっしりついている繊毛が萎縮していきます。腸での粘液分泌も減少します。

 

これによって、腸管の働きそのものが低下してしまうのです。

 

しかも、これにともなって腸内フローラの勢力図も変化します。

 

ウェルシュ菌や大腸菌などの悪玉菌が増殖するのです。

 

よく、「プチ断食をすると、真っ黒い宿便が出てくる」といいますが、断食が悪玉菌を増やし、それで黒い大便が出てきているとも考えられます。

断食は腸のバリア機能を低下させる

断食によって腸粘膜が弱くなれば、腸のバリア機能も低下します。

 

すると、腸管内で繁殖している悪玉菌が、腸管の毛細血管に侵入してしまうことがあります。

 

これを「バクテリアルトランスロケーション」といい、全身の感染症へとつながる危険な状態です。

食事は日内リズムを整え、免疫低下を防ぐ

ほとんどの人が毎日3食、ほぼ決まった時間に食事をしていることでしょう。

 

人間の体は日内リズムにしたがって動いています。

 

私たちをガン細胞から守ってくれているNK細胞(ナチュラルキラー細胞)も、日内リズムにしたがって活動しています。

 

不規則な生活をしているとガンになりやすいのは、日内リズムの乱れによって、NK細胞の働く力が低下するからです。

概日リズムを整える食事法

食事は、概日リズム(サーカディアンリズム)を整えるのに、とても役立ちます。

 

ただし、ここでも注意点があります。

 

お腹が空いてもいないのに、「食事の時間だから」といって食べ物を無理やり腸に送り込めば、腸の負担は増すばかりです。

 

腸の健康にとっては、これもよくありません。

 

食事は、「お腹が空いたから食べる」というのが、腸にとって最も負担のない方法です。

 

食事は、腹八分目で終えるのが適量です。

 

食事に物足りなさを残しておくと、次の食事の時間にちょうどおなかが「グ~ッ」とサイレンを鳴らしてくれます。

 

その合図こそ、食べ物を受け入れる準備ができたことを知らせる腸からのサインなのです。

 

なお、夜の9時から深夜2時頃までは、脂肪分の多い食品を摂ると太ります。

 

また、午後3時は脂肪の燃焼率が最もよくなっています。

 

「夜9時以降に食べると太る」「おやつは3時に食べる」というのは、日内リズムに従った、とても理にかなったことなのです。