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溜まった疲労が出る9月

秋は疲れが出る季節

9月は日ごろ健康な方が病院へ駆け込むケースが一番多い月と言われています。

 

9月の特徴は、台風や秋雨前線のように低気圧が繰り返し日本列島の上空を通り抜けることです。これは高気圧~低気圧と気圧変動が頻繁であることを意味します。

 

普通の生活の中では気圧がからだに影響があると実感することは、まずありませんね。でも、気づかないだけで気圧変動は心肺を中心にからだにダメージを与えているのです。

 

喘息やアレルギーの発作(これは高気圧時)が増えるのも9月です。そして、これらの発病を準備するのが、長い夏の暑さによる疲労の蓄積です。

慢性疲労になると腸内環境は悪化します

今あなたは「夏の疲れ」を感じていますか?からだ全体が休みたがっている、と感じていますか?からだ全体が休みたがっている、と感じていますか?

 

もし、そう感じているなら、あなたの「疲労感」は正常に機能しています。何もしなくても、暑い夏とその後の目まぐるしい気圧変化はあなたの自立神経をヘトヘトにしています。

 

自立神経がヘタっているということは、自律神経がつかさどる内蔵や消化管の動きも全般的に鈍ってくることを意味します。

 

消化も代謝もスピードが落ちます。にもかかわらず、食事や生活のしごとの活動が変わらなければ、その分の負担は最終的に大腸へ下りてくる未消化物の増加になり、腸内環境の悪化が始まってしまうのです。

 

自立神経の疲労とは、神経細胞が破壊された状態のまま放置されているということです。回復に必要なのは、「食」と「睡眠」の質を上げることです。

 

そして、からだが休みたがっていると直感したら、同時に腸内が荒れ始めていると察知し、「食」の量を下げ、意識して咀嚼回数を増やして消化の負担を減らしてあげましょう。

 

もちろん腸内細菌にきちんと活動してもらうために、食物繊維と発酵食品や善玉菌を含む食品を十分与えてあげることも大切ですね。

疲労回復法のウソ

コーヒーに疲労回復効果はない

コーヒーに含まれるカフェインには覚醒効果があります。覚醒効果とは「疲労感」を緩和し、眠気を解消する効果です。同時に自律神経を高めたり、集中力を高めたりする効果もあります。

 

でも、これらはあくまで「疲労感」を覆い隠す効果であって、疲労が解消するわけではありません。それどころかリバウンドがあり、この効果が切れた時には眠気や疲労感がより増してしまいます。

スタミナ食では疲れはとれない

疲労はエネルギー不足が原因ではありません。焼肉や糖分などカロリー分の高いものを食べてエネルギーに変えようとしても、エネルギーを使う細胞が壊れているのでは役に立ちません。逆に消化管に負担をかけて内蔵を疲れさせていまいます。

栄養ドリンクで疲労回復はできない

栄養ドリンクの多くはタウリンという成分が含まれていることを誇示しています。しかし、タウリンが疲労解消効果があることは未だに証明されていません。

 

栄養ドリンクを飲んで錯覚効果や興奮効果があるのは、それらにカフェインやアルコールが含まれていることによる場合が多いようです。コーヒーと同じく、これらは「疲労感」を覆い隠すマスク効果しかありません。