枇杷(ビワ)について

 

ビワとは、中国南西部が原産のふっくらとしたオレンジ色の果実です。

枇杷(ビワ)の歴史・由来

中国では6世紀頃からすでにビワの栽培が行なわれていたようです。

 

日本でも平安時代の書物にビワのことが書いてあるので、このころから食べられていると考えられますが、今のようにたくさん食べられるようになったのは明治時代からと言われています。

 

日本にも野生種のビワがあったという説もありますが、現在栽培されている品種は、中国からもたらされたものが元になっています。

 

現在はヨーロッパでもビワが栽培されていて、北緯30~40度あたりの地中海沿岸の国々、トルコ、イタリア、ギリシャ、スペイン、イスラエルなどが産地にあります。

 

ビワの名前の由来は、葉や実の形が楽器の琵琶に似ているからとされています。

 

バランスアルファに使われているのは千葉県富浦(現南房総市)産のビワです。

 

江戸時代から徳川家御用達のビワ産地であった富浦では、採れたビワをその日のうちに江戸城まで船で届けていました。

 

現在でも長崎県に次いで日本第二位の生産量を誇っています。

枇杷(ビワ)の効果・効能

ビワに多く含まれる有効成分としては、βカロテンやβクリプトキサンチンが有名です。

 

これらは、体の中に入るとビタミンAに変換されて、皮膚や粘膜、消化器官などを正常に働かせる効果があり、がん予防や高血圧予防、エイジングケアにも効果があると言われています。

 

また、ビワに含まれる「クロロゲン酸」というポリフェノールの一種は、がん予防やウイルス疾病にも効果があると言われています。

 

ビワの葉に含まれる「タンニン」や「ビタミンB17」は咳止めや皮膚疾患、かぶれなどにも効果があるとされ、古くから薬としても利用されていました。

 

腰痛や腹痛などの患部に当てると痛みが和らぐとされていて、昔から民間療法にも鼻詰まりの解消や、鼻の炎症を鎮めるためにも用いられます。

 

生薬としても使われていて、腰痛や腹痛などの幹部に当てると痛みが和らぐとされ、昔から民間療法に利用されていました。

 

ビワに含まれる薬効成分として、ポリフェノールがあります。その含有量は比較的多く、巨峰と同じくらいと言われていて、活性酸素などの有害物を無害物質に変える働きがあります。

 

漢方でいう枇杷葉湯は色々な生薬をビワの葉とまぜて煎じてつくる漢方薬で、昔から庶民の間で健康飲料として愛飲されてきました。

 

 ビワの葉や種の利用法


  • ビワの生葉の湿布
    関節の痛み、筋肉痛、捻挫、打ち身など、炎症の改善に生葉の湿布を貼るだけでも良いし、茹でた熱いコンニャクをタオルに包んで葉の上に温灸にすると効果が上がります。

  • ビワの葉の焼酎漬け

    ビワの葉を刻んで、焼酎に漬け込みます。35度の焼酎1.8リットルに100グラムほど漬け込みます。1~2ヶ月たって茶褐色になれば出来上がりです。霧状にして患部に吹きかけたり、ガーゼに染み込ませて当てても良いです。

  • ビワの入浴剤
    ビワの葉20枚ほどを幅1センチくらいに刻み、布袋に入れてお風呂に入れます。肌がなめらかになり、疲れも軽減されます。湿疹、あせもなどにも効果があります。

 

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