七十二候の昼餉
春を味わうフキノトウの天ぷら
所要時間:30分
- 材料
- フキノトウ
小麦粉
卵
水
揚げ油(サラダ油4:ごま油1)
*調味料*
塩
この侯について
第四候(雨水初候)2月19日~2月23日
土脉潤起(つちのしょう うるおいおこる)
旬の食材:フキノトウ
「脉」は脈の古字です。脈は血管という意味ですから、土の血管に流れが起きて生命の鼓動が始まる、という意味ですね。農業国であった日本列島に住む人々には、土が命の源でした。だから春は始まりの季節なのです。
フキノトウをその年最初に口にするときは、そのほろ苦さをダイレクトに味わいたいので、まずは天ぷらに揚げて、塩をちょっとだけ付けて口に運びます。噛みしめた時の強い香りが春そのものです。
ヒラキのコメント
お米を作ってもらっている山形真室川では、雪解け一番に顔を出すのがフキノトウです。田んぼの畔や道端、河原の土手などそれこそ至る所に生えていて、春先の陽光を独り占めしています。このフキノトウを細かく刻み、味噌・砂糖・みりんを加えて、油炒めしたのが「ばっけ味噌」。酒の肴、ごはんのお供に最高です。ヒラキは大目に作って小分けして冷凍し、一年中食べ続けます。
作り方
<フキノトウの天ぷら>
- 冷蔵庫で冷やした水に、卵を溶き入れ、水と同量の小麦粉を溶いて衣を作る
- 揚げ油を中温(170~180度)まで熱し、衣を付けたフキノトウを落とす。30秒ほどで火が通ったら取り出す