七十二候の昼餉
涼しい見た目「ほやのみどり酢」
所要時間:15分
- 材料
- ほや(2個)
きゅうり(1本)
酢(大さじ1)
昆布出し汁(大さじ2)
醤油(大さじ1)
砂糖(小さじ1)
塩(少々)
この侯について
第三十一候(小暑初候)7月7日~7月11日
温風至(あつかぜ いたる)
旬の食材:ほや
梅雨の後半に入り、合間には南から暖かく湿った空気が入ってくる頃です。この第三十一候から第三十六候までの小暑大暑の節気がいわゆる「暑中」です。暑中見舞いはこの期間に相手に届くように出すのが習わしです。
ヒラキのコメント
仙台で過ごした学生時代、早い時間に授業のないときは、早朝からやっている駅近くの朝市へ行って、自炊用の食材を物色しました。ほやは最初はどう調理してよいかわからなかったのですが、海産物としてはとても安いので、親切そうなおじさんに調理法を聞いて買って帰り解体に挑戦。おじさんの指示通り、三杯酢で食べたらとてもおいしかったので、以来私の夏の食材として定着しました。
ほやは牡蠣が終わった5月頃から出回り始め、7月8月が旬です。東北地方の太平洋岸で養殖され、夏の珍味として珍重されています。きゅうりを摩り下ろしたみどり酢で合えると、ほやの黄色とみどり酢の淡い緑色が涼しげなハーモニーを奏でてくれます。
作り方
<ほやのみどり酢>
- ほやは殻の根元近くに包丁で切り目を入れ、そこから調理ハサミを入れて殻を切り、中から本体をつかみ取る
- 半分に切り、内臓を洗い落とし、茶色の部分をそぎ落とす。一口大に切り分けて塩少々を振って、10分ほどおいて水を出す
- きゅうりをおろし金でおろし、さらし又は目の細かいステンレスざるで水気を絞る。これに酢・出し汁・醤油・砂糖を加えてみどり酢にする
- ほやの水分をキッチンペーパーで吸い取って、みどり酢に合える