七十二候の昼餉
さっぱりとハマグリの潮汁
所要時間:30分
- 材料
- ハマグリ
三つ葉
出汁昆布
*調味料*
醤油、酒
この侯について
第六候(雨水末候)3月1日~3月4日
草木萌動(そうもく もえうごく)
旬の食材:ハマグリ
文字通り草木が芽吹き始める時期です。この時期にふる雨は「木の芽起こし」「催花雨」とも呼ばれます。太平洋側では晴天続きの冬が終わり、猫の目のように天気がくるくると変わります。そして一雨ごとに緑が拡がっていきます。
ハマグリの潮汁
ハマグリは雛祭りや結婚式によく用いられる食材です。この貝の殻のかみ合わせが、対のもの以外は合わないことから、夫婦和合の象徴とされ、慶事の食材になったそうです(『日本の七十二候を楽しむ』白井明大 東邦出版)。多くの貝類と同じく、冬から春先にかけてが旬。大ぶりのものを汁物にするのが、一番おいしい食べ方だと思います。。
ヒラキのコメント
三月三日桃の節句雛祭り。平安時代旧暦三月上巳の日は災いが起こりやすい忌み日なので、紙や藁でつくった人形に自分の穢れを移して、身代わりとして川に流すというのがこの節句の始まりです。室町時代に、この時流す人形と女の子が遊ぶ人形が結びついて、女の子の健やかな成長を祈願するという風習に転換し、江戸時代には徳川幕府が公式な季節の祝い日(節句)として定めて庶民に定着しました(『日本の365日を愛おしむ』本間美加子 東邦出版)。小学校を間もなく卒業する6年生3学期に、男の子だけで集まって雛祭りをしたことがあります。女の子だけに特別な日があるのは不平等だ、とか理屈をこねる生意気な奴がいたのでしょうか。菱餅と雛あられを持ち寄り、誰かの家でゲームかなんかしていたのですが、すぐに飽きて、外で野球を始めました。
作り方
<ハマグリの潮汁>
- 出汁昆布を1時間ほど水に漬けて水出汁にする
- 水出汁にハマグリを入れ、加熱し、煮立つ前に火を弱火にする
- 貝が開いたら、醤油と少々の酒を加え、三つ葉を散らして火を止める