七十二候の昼餉
夏を乗り切る「赤しそ酢」
所要時間:一週間程度(浸かるまで)
- 材料
- 赤しそ(市販されている一把でだいたい200gくらいです)
塩(大さじ2)
酢(3カップ)
この侯について
第三十候(夏至末候)7月2日~7月6日
半夏生(はんげ しょうず)
旬の食材:赤しそ
半夏とは夏至から11日目を言います。農事歴ではこの日までに田植えが全て終わる節目とされました。ちょうどこの時期に花を咲かせるので「半夏生」と呼ばれるのが「烏柄杓」(からすひしゃく)という野草です。葉の半分が白くなるので“半化粧”(半分化粧している)と季節をかけた呼び名が定着しました。
ヒラキのコメント
この時期一昔前の山形真室川では、きゅうりが取れ始める頃で、初もぎきゅうりは決して食べず神棚にお供えしました。そしてそのきゅうりを川に持っていって「河童様に上げまーす」と叫びながら川に流しました。夏野菜の豊作を願うとともに、川の水難事故から守ってもらうためのお祈りでした。
しそ酢というと、梅干しの下漬けで上がってくる白梅酢に塩もみした赤しそを漬ける赤しそ酢を思い浮かべる方が多いかもしれませんね。でも普通の酢を使ってしそ酢を作っておくと、しょうがや野菜の塩もみに鮮やかな色を乗せることができて、見た目で食欲をそそる工夫ができますよ。冷蔵庫で1年間は保存できます。
作り方
<赤しそ酢>
- 赤しその茎から葉をちぎり、よく水洗いする。
- 塩をふってしばらくおいて、しんなりするのを待つ
- よくもんで黒く濁った汁を絞って捨てる。これを何回か繰り返す
- 保存ビンに入れ、固まった赤しそを箸でほぐしながら、少しずつ酢を加えていく
- 蓋を締めて冷蔵庫で保管、1週間ほどで使用可能です