七十二候の昼餉
あいなめの木の芽焼き
所要時間:30分
- 材料
- あいなめ(1尾)
木の芽
山椒の実(醤油漬け)
*調味料*
しょうゆ(1/2カップ)みりん(1/2カップ)
酒(1/4カップ)砂糖(大さじ1)、
この侯について
第二十五候(芒種初候)6月6日~6月10日
螳螂生(かまきり しょうず)
旬の食材:あいなめ/木の芽(山椒の若芽)/山椒の実(なければ山椒の粉)
カマキリが木の枝に産み付けられた卵からわさわさと出てくる時期、という意味です。二十四節気の「芒種」とは“種をまく”という意味で、あわ・ひえ・きびなどの雑穀をこの時期に播き、秋に刈り入れするというのが、かつての日本の歳時記でした。
ヒラキのコメント
カマキリは今でも夏過ぎに我が家の庭でよく見かけます。大体がオオカマキリで、お隣の庭で狩りをした後、境の塀の上を悠然と歩いていたり、我が家のアジサイの葉の上で休んでいたりしています。ご存知のようにカマキリのメスは交尾後にオスのカマキリを食べてしまいます。場合によっては交尾最中に頭から齧りだすイラチなメスもいます。そこまでして自分の遺伝子を残したいのか、と同じオスのヒラキとしてはとても切なくなります。
あいなめ(鮎並)は東京湾に多い地物の魚です。江戸時代には「殿様の魚」として珍重されました。名前は漢字(鮎並)がなまったもの。鮎のように縄張りをもつとか、肌がなめらか、とか鮎に似ていることが語源と言われています。あいなめを魚料理の本で探すと、必ずこの「木の芽焼き」が載っているので、初めて挑戦してみました。
作り方
<あいなめの木の芽焼き>
- あいなめは水洗いして3枚に卸す
- 皮を下にして身に細かく切り込みを入れる(調味料が回るように)
- 調味料をすべて合わせて混ぜておく
- グリルでまず皮のほうから焼き、焦げ色が少しついたら、身のほうに合わせた調味料を塗りながら焼く
- 色よく焼き色がついたら、火から下し、木の芽と山椒の実をふりかける