腸思いの一皿
ストレスや疲労の緩和に最適な甘酒
所要時間:約1日
- 材料
- おかゆ(余りごはん250g+水300cc)
米麹(2合)
水(700cc)
腸思いの一皿
-甘酒の効用-
7年前に1年半ほど長男と二人暮らししていたことがあります。
長男はそれまでの医療機器メーカーを辞め、インテリアの世界に入りたいと先ず不動産会社に入ったのですが、ここが真っ黒ブラック会社で、1日15時間くらい(ほとんど休日もなく)働かされていました。
会社に入って1か月ほど経つ頃から、吹き出物が出たり、発疹が出るようになったのですが、病院へ行く余裕もなく、食事を摂る時間もないということだったので、まずは毎朝出がけに私の作った甘酒を杯1杯飲ませました。
気づいたら皮膚炎は落ち着き、とりあえず体調はもどったようでした。
甘酒の効果効能について
長男の皮膚炎はストレスや疲労の蓄積の結果ですが、そのストレスや疲労の緩和になぜ甘酒が効果的かと言うと・・・
- ①甘酒に含まれる酵素は、タンパク質や脂質などの消化分解を助ける
- ②甘酒に含まれる微生物(およびその生産物質)が、大腸の常在菌を活性化する
この二つが大きいと思われますね。疲れていると胃がもたれることがありますね。これは消化酵素の分泌が悪くなるからです。
疲労やストレスの解消にはまず体内で傷んだ細胞を修復したり、増えていく活性酸素を除去したりする様々な酵素が作られる必要があるのですが、そのための材料となるのがアミノ酸です。
消化酵素の分泌が悪くなることで、タンパク質からのアミノ酸の分解量が少なくなり、体内に取り込まれるアミノ酸の量が減少してしまいます。
次に消化されないタンパク質がそのまま大腸まで下ると、そこではタンパク質や脂質が好きな悪玉菌が増殖します。
悪玉菌が作る有害物質が腸壁に沿って密集する免疫細胞を傷つけ、そこから腸漏れ(腸管から有害物質が体内に入り込むこと)が起きます。
甘酒に含まれる微生物の作る生理活性物質は、悪玉菌の増殖を抑えます。
というわけで甘酒、特に火入れしていない発酵菌が生きている甘酒は、疲労やストレスからの回復にとても強力だと思います。
腸思いポイント
先にも述べましたが、甘酒に含まれる酵素は、タンパク質や脂質などの消化分解を助ける。
甘酒に含まれる微生物(およびその生産物質)が、大腸の常在菌を活性化する。
疲労やストレスからの回復にとても強力だと思いますよ。
甘酒の作り方
- おかゆを作る(余りご飯に水を加えて弱火で加熱し、どろどろ状態になるまで混ぜ続ける
- おかゆに分量の水を入れ、そのまま温度が40度以下になるまで置き、熱が取れたら米麹を入れてかき混ぜる
- 炊飯器にセットし、保温モードにしてサラシをかけて、少し空いている状態まで蓋をする
- そのまま8時間~9時間置いて出来上がり