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七十二候の昼餉

盛夏にぴったりのトマトのみぞれ和え

盛夏にぴったりのトマトのみぞれ和え

トマト

所要時間:15分

材料
トマト(大2個)
大根(5cm)
酢(大さじ4)
砂糖(大さじ1)
塩(少々)
みょうが(一つ)

この侯について

第三十四候(大暑初候)7月23日~7月27日

桐始結花(きりはじめて はなをむすぶ)

旬の食材:トマト

 

桐は昔から神聖な木として家紋にデザインされたりしてきました。今でも500円硬貨の裏面は桐があしらわれていますね。夏の一番暑い盛りに、梢の高いところに紫色の花をつけます。山形最上地方では家屋敷の中に桐の木を植えているところが多くあり、この時期に車で走っていると、遠くからも青紫に色づいているのが眺められます。

ヒラキのコメント

桐はとても成長の早い樹木で、そのせいか材質が軽くて柔らかく加工しやすいので、タンス等家具に重宝されてきました。小学校6年生の時、図工の時間に30cmほどの細長い木片に彫刻刀で彫り物をして靴ベラにするという課題が出されました。与えられた木片はほとんどが固い輸入材(ラワン)だったのですが、中に数本桐の木片が混ざっていました。友人がこの桐の木片に当たり、滑らかな曲線の大人顔負けのフォルムを切り出し、さらに亜麻仁油で磨きこんでとても美しい木工靴ベラを作り上げました。僕はそれと比較して何とも幼稚な自分の彫り物が情けなくて、完成発表会の時は自分のものを(人目につかないように)隠してしまいました。

ざく切りトマトに大根おろしを和え、甘酢で仕上げた、盛夏にぴったりのさっぱりした野菜和えです。『海街ダイアリー』という漫画では、大根おろしの代わりにリンゴを摺り下ろして和えたものを、子どもが熱を出したときの療養食として紹介していました。秋から冬はリンゴ和えも美味しそうですね。

作り方

<トマトのみぞれ和え>

  • トマトを洗ってざく切りにする
  • 大根は皮をむいて摺り下ろす
  • みょうがは粗みじんに切る
  • 酢、砂糖、塩をよく混ぜて溶き合わさったら大根おろしに入れて全体をなじませ、さらにトマトとみょうがを加えて和える