七十二候の昼餉
チダイ(血鯛)の香草焼き
所要時間:30分程
- 材料
- チダイ(1尾)
トマト(大2)
オリーブオイル(80ml)
塩
ニンニク
ローズマリー
オレガノ
タラゴン
タイム
この侯について
第三十五候(大暑次候)7月28日~8月1日
土潤溽暑(つちうるおって むしあつし)
旬の食材:チダイ
「溽」(ジョク)は“湿度が高くじっとりしている”“味が濃い”、という意味です。この時期午後遅くなるとざーっと夕立が降ることがありますね。昼の直射日光で焼かれた畑などは、通り雨のように降った夕立が上がり再び日が照り付けると、たった今湿った土から湯気が立ち上っていることもありました。まさしく土潤溽暑です。天然のサウナと言ったところでしょうか。
ヒラキのコメント
この時期は最もセミの鳴き声が熱くなる頃です。関東では7月中旬から鳴いていた小型のニイニイゼミに加えて大きなアブラゼミが暑い昼間に声を上げ、加えてミンミンゼミが鳴き始めます。静岡以西ならシャワシャワと鳴くクマゼミの季節でもありますね。そして夕方明け方はヒグラシの物悲しい声が聞こえます。
チダイは真鯛とよく似ています。同じような桜色の体表ですが、尾びれの切込みが浅いのと、その名の通りエラ蓋の端が血が出ているような濃い赤色していることで区別されます。真鯛に比べて少々淡白な味なので、香草で香り附けしてオーブンで焼いてみました。頭を付けたまま焼くのが正式なのですが、オーブンが小さくて収まらなかったので落としました。
作り方
<チダイ(血鯛)の香草焼き>
- チダイは内臓を取り、包丁の背でウロコを丁寧に除き、塩を揉みこんでおく
- トマトはざく切りにし、ニンニクはみじん切りにしておく
- オーブン加熱用プレートにオリーブオイルを半分敷き、温度を220度まで上げてから、チダイを置いて7分ほど焼く
- 取り出してニンニクと香草類を腹に詰め、残りのオリーブオイルを魚の上から振りかけてトマトを敷き、再び過熱して15分ほど焼く
- 途中で一度プレートを出し、オリーブオイルを魚にかける。皮に焦げ目がついてきたら完成