七十二候の昼餉
旬の甘い小松菜の和え物
所要時間:15分
- 材料
- 【清美オレンジと小松菜の和え物】
清美オレンジ
小松菜
*調味料*
オリーブオイル
白ワインビネガー
塩、こしょう
【ちりめんじゃこと小松菜の和え物】
小松菜
ちりめんじゃこ
*調味料*
酒、ごま油、醤油
この侯の名前
第二候(立春次候)2月9日~2月13日
黄鶯睍睆(うぐいす なく)
旬の食材:小松菜
睍睆(けんかん)とは鳥の声が清らかな様を形容する熟語です。春を告げる鳥「鶯」(ウグイス)の声が清らかに響く、春が本当にやってきた喜びの候名です。鶯は梅の花の咲く頃に里に下りてきて生活し、初夏に繁殖のために山に帰っていきます。この時期の鶯はまだ鳴き方がおぼつかなくて、きちんと“ホーホケッキョ”と鳴けません。でも5月の山で聞く声は谷を越えてはるかに力強く響きます。鳥にも練習が必要なのですね。
*小松菜の豆知識*
小松菜は別名「雪菜」「鶯菜」。寒い時期に甘みが増して美味しくなり、特に鶯のなく頃がベスト、というのが江戸時代の人々の評価でした。「小松」とは現在の東京都江戸川区小松川の地名です。ここで品種改良され、現在の小松菜になったと伝えられています。
ヒラキのコメント
小松菜はクセが無く、茹でても炒めても、何でも合わせられるので、大変使用頻度の高い菜ものです。しかも1年中ほぼ切れずに出回ります。だから旬って意識したことがなかったけれど、七十二候をテーマにメニューを考えるようになって初めて、冬の小松菜の美味しさを感じることができました。この時期の甘みがある小松菜は、オレンジの酸っぱさと相性がとても良いと感じます。伊予柑でもハッサクでも合いそうです。でも清美オレンジのちょっと濃いめのオレンジ色が一番きれいな色どりになるかな。
作り方
<清美オレンジと小松菜の和え物>
- 小松菜は根本を切り落とし5cmくらいに切りそろえる。清美オレンジは皮を剥き、食べやすい大きさに切っておく
- 鍋にたっぷりの水を入れ沸騰したら、小松菜をさっと湯がいてざるにとり、冷水で熱をとって水気を切る
- 小松菜と清美オレンジをボウルに入れ、オリーブオイルを全体にかけて混ぜる
- ビネガー、塩を少しずつ振りかけて味を決め、最後にこしょうをまぶす
<ちりめんじゃこと小松菜の和え物>
- 小松菜は根本を切り落とし5cmくらいに切りそろえる
- フライパンにごま油を入れて熱し、ちりめんじゃこを入れて炒る
- ちりめんじゃこの色がきつね色になったら、小松菜を入れて炒め合わせる
- 小松菜がしんなりしたら酒をふり、醤油少々をフライパンの周りから注ぎ、全体を混ぜ合わせる