七十二候の昼餉
早春の魚 「八角のお造り」
所要時間:30分
- 材料
- 八角
この侯について
第十九候(立夏初候)5月5日~5月9日
蛙始鳴(かえる はじめてなく)
旬の食材:八角
田植え前に田に水が流し込まれると、待ちわびていた小動物たちが一斉に押し寄せてきます。その中で一番存在感が大きいのは蛙でしょう。水を張った日の夕方から合唱が始まり、一晩中メスを求めるオスたちの美声の競い合いが続きます。そしてこの蛙たちを狙って、蛇たちやサギたちも田んぼに集まってきます。水中では生まれたばかりのオタマジャクシをエサにする水かまきりやゲンゴロウやトンボのヤゴも群がってきます。
ヒラキのコメント
八角は、上品な白身のお造りができます。ホウボウに似たきれいなお刺身です。ただ捌くには背中全体を覆う棘だらけの鎧が痛いので、軍手をはいて出刃包丁を握りました。魚屋さんで捌くの見てた時は自分でもできそうだったのですが、なかなか手ごわかったです。
作り方
<八角のお造り>
- 内臓を除いて中をよく水洗いした八角を、まな板に腹を下にして置き、真ん中の背骨の両脇に包丁を入れて三枚におろす
- 身は薄切りにして、もみじおろしを入れたポン酢しょうゆか、わさび醤油でいただく