七十二候の昼餉
赤みずと香味野菜のさっと漬け
所要時間:20分
- 材料
- 赤みず
みょうが
大葉
シラス
千切昆布
塩
この侯について
第二十候(立夏次候)5月10日~5月14日
蚯蚓出(みみず いずる)
旬の食材:赤みず
「蚯」(きゅう)「蚓」(いん)いずれもミミズを指します。「蚯」は“まがる”小動物、「蚓」は伸び縮みする小動物という意味です。なるほどミミズの動作そのものですね。ミミズは土をそのまま口から入れて、有機物を吸収して肛門から排泄していきます。この過程で土は耕され柔らかくなり、ミミズの排泄物が付加され豊かになります。農業には欠かせない援助者なのです。
ヒラキのコメント
赤みずは和名ウワバミソウ、中部以北の山地にの沢筋や樹林など。湿気が多く直射日光の射さないところで群生します。弊社がお米を作ってもらっている山形真室川では、藪のある所や神社まわりの下草があるところにはどこでも赤みずを見つけることができます。少し遅れて6月中旬からは青ミズという似たような山菜が出てきて、これも赤みずのように食べることができます。赤みずは秋9月になると実を着けますが、これは山形ではみずボンボと呼ばれ、茹でてキュウリやキャベツと塩であえると、美味しいお漬物になります。
作り方
<赤みずと香味野菜のさっと漬け>
- 赤みずは根本の硬いところと葉の部分を落として5cmくらいに切りそろえ、塩を入れた熱湯で、2分ほど湯がく
- ボールに赤みず、香味野菜、千切昆布、シラスを入れ、塩を振って全体を揉みこみながら混ぜ合わせる
- すぐに食べられます。