七十二候の昼餉
ナスとトマトのカポナータとナスの出汁煮
所要時間:各20分
- 材料
- 『ナスとトマトのカポナータ』
ナス
パプリカ
タマネギ
トマト
セロリ
にんにく
*調味料*
オリーブオイル、酢、塩、砂糖、こしょう
『ナスの出汁煮』
ナス
*調味料*
出し汁、砂糖、酒、醤油、しょうが
この侯について
第四十二候(処暑末候)9月2日~9月7日
禾乃登(こくもの みのる)
旬の食材:ナス
「禾」という漢字は、稲などの穂先に生えている毛を意味します。転じて穀物全般を指すようになりました。読みは「ノギ」、「秋」のように漢字の左に付く場合「ノギ偏」と言いますね。候名の意味はまさに稲が実る頃。田んぼが黄金色に色づく季節です。
ヒラキのコメント
小学校3年生の時、親について作文を書くという課題があり、母親について、少々色黒だったので、ナスが大好きで食べ過ぎたせいではないか、と書いたことがあります。ところがこの作文は母親参観の日にみんなの前で一人一人読まされるためのものだったので、帰宅した後母親から「恥をかいた」とこっぴどく怒られてしまいました。しばらくナスを見るとその記憶が蘇り、ばつの悪い思いをしました。
ナスは買ってそのままにしていると、すぐに果肉に種が黒く浮かび上がって、見た目も味もおちてしまいます。簡単に作れて、大量にナスが消費出来て、保存が効く料理としてカポナータはなかなか優秀です。ナスの出汁煮はよく母が作ってくれました。母のレシピではたくさんの煮干しを使い、それがそのままナスと一緒に食卓に出てきました。これだと調理したては美味しいのですが、冷蔵庫で保管するとだんだん魚の臭みが出てきてしまいます。今回はカツオと煮干しでちょっと濃いめの出汁をとり、濾してから煮込みました。
作り方
<ナスとトマトのカポナータ>
- にんにく以外の野菜をザク切りにし、にんにくはみじん切りにする
- タマネギ、バジルはみじん切りにする
- オリーブオイルを熱し、トマト以外の野菜をすべて炒める
- しんなりしたらトマトとすべての調味料を加えてふたをして10分ほど煮こむ
- ナスはへたをとって半分に切り、皮に斜めに切れ目を入れておく
- 鍋に出し汁と調味料を全部入れて煮立て、ナスを皮を下にして入れてふたをし、中火で5分煮る
- さらに返して5分煮て、もう一度皮を下にして火を止めて含ませる