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外国の鍋料理

日本は鍋料理の多い鍋大国ですが、海外にも鍋料理はたくさんあります。外国の代表的な鍋料理を紹介しますので、今週のメニューにあったかい鍋料理を加えてみてくださいね。

タイのトムヤンクン

みなさんの誰もが耳にしたことのある響きでしょう。タイの鍋スープ料理トムヤンクンは、トム=煮る、ヤム=混ぜる、クン=エビ、という意味です。つまり、トムヤンクンは、エビ入りの煮込みスープという鍋料理になります。

 

トムヤンクンのエビを使った鍋の他にも鶏肉=ガイ、魚介=プラー、イカ=プラームックといった他の食材入りの「トムヤン〇〇スープ」があります。

 

鳥のスープならトムヤムガイ、魚肉ならトムヤムプラー、イカならトムヤムプラームックの鍋料理となり、すべてレモングラスの酸味を活かした味が特徴です。

 

中でも、トムヤンクンは、世界三大スープのひとつと称されるほどポピュラーですばらしい味わいです。三大スープに上げられるのはブイヤベースやフカヒレスープです。そのほか、ロシアの伝統料理ボルシチも選ばれることが少なくありません。

イタリアのアクアパッツァ

ブイヨンなどを用いてトマトだけ、あるいは白ワインを加えて煮込んだ魚のスープがアクアパッツァです。

 

最も古典的なアクアパッツァにはトマトやワインが入らない一方で、水、オリーブオイル、ニンニク、イタリアンパセリは必ず使われるというこだわりもあるようです。

 

具材のメインの魚には、タイ、スズキ、タラ、カサゴ、メバル、メダマヒメジなどの白身魚やサバのような青魚が用いられ、貝類はアサリやムール貝などもよく用いられます。

 

骨から良い出汁が出るため、切り身よりも尾頭のついた小型の魚が具材として好まれるようです。好みによってイカやタコなどを加えても味に問題はありません。

 

イタリアンレストランでは、メニューに[カレイとアサリのアクアパッツァ]といった表記で登場したりしています。

モロッコのタジン

モロッコのタジンは、香りをつけたジャガイモやニンジン、玉ねぎなどの野菜とソースを鳥肉や羊肉と一緒に低音でゆっくりと蒸し煮にして作られます。この作り方は伝統的な作り方として広く認知されています。

 

蓋の部分は取り外しを容易にするため、先端にノブのようなハンドルをつけています。煮込んでいる途中でも蓋を開けて野菜を追加できるのが特徴といえるでしょう。

 

タジンでは高価でない肉を使用する場合が多く、ラム肉は首・肩・すねなどを使用します。

 

肉と野菜意外の物を一緒に入れて煮込む場合もあり、たとえば魚やうずら、鳩、根菜・豆なども使い、地域によってはレモンチキン、アーモンド、干しスモモを入れるのもあるようです。