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忘れたい花見での「しくじり」

2年連続花見で大失敗

駆け出しサラリーマン時代の話ですが、「花見」では大きなしくじりを2年連続でやらかしてしまいました。できれば、私の人生の中から消し去りたい、忘れたい出来事です。

 

当時あるゼネコンの職員だった私は、超高層ビルの現場でマネージャーをしていました。そこではゼネコン職員、設計者、協力会社作業員(常時200名)に加えて発注者の事業所も同居していたため、花見や安全大会などのイベントは、そういう関係者が一同に会する大事でした。

 

とくに花見は会場の設定が難題で、大人数を収容できて、ちゃんと花見ができるところはそう多くありません。上野公園のような競争率の高いところは、大面積を専有することはできないのです。

 

大人数で花見をできる場所探しに悩んでいたら、青山墓地は桜がすごくきれいで、ゴザを広げるスペースもあるよ、という話を聞き、下見に行くと「おぉ、これは美しい、しかも十分なスペースもあるじゃないか。」というわけで、場所の問題がクリアし、俄然元気になったのでした。

 

しかし、花見当日は平日です。当然仕事があって花見開始は夕方6時。暮れかかる墓地は昼間のにぎやかさは皆無で、なぜか風も冷たくなり、集まった方々も次第に無言になってしまいました。

 

寒いので熱燗だけはどんどん飲んで、悪酔いする人が続出、散々な花見になってしまいました。それを見かねた発注者のオーナー社長が「来年は我が家でやりましょう。」とおっしゃってくれたのでした。

 

その甘言に乗って翌年の花見は、白金台にあるオーナーの豪邸の庭で、目の前に隣の公園の桜を眺めながら、雅趣のある花見となりました。

 

お庭は広くきれいな芝生が植えてありあmす。そこにバーベキュー台を3基ほど起き、調子よく食材を焼いて今年はうまくいく、はずでした。

 

ところが、途中で何を間違えたか、鉄板のかかりが鉄板を芝生の上に直に置いてしまい、終わって撤収しようとしたところ、大事に管理されていた芝生の上に鉄板型の焼け跡がくっきり3ヶ所もついてしまったのです。

 

オーナー社長に平謝りすると「気にしないでいいよ。」と言うものの、目が笑っていませんでした。奥様の悲しそうなお顔を見ると、本当にいたたまれない気持ちになりました。もちろん翌年は花見の話は一切出ませんでした。